中沢啓治作　まんが 『はだしのゲン』 　翻訳出版グループ

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РУССКИЙ, ГЛАВНАЯ

英語版及びロシア語版の本の注文

　平成２１年７月２６日、プロジェクト・ゲンは広島市メルパルクにおいて『はだしのゲン』英語版全１０巻の出版の記念会を行いました。また、現在、各言語で出版されている、もしくは目下翻訳中のゲンをも含めて激励しようとこの会を企画しました。
広島平和文化センターのスティブン・リーパー理事長様、中国放送顧問の佐々木典明様、河野クリニックの河野美代子様、広島映画センターの牛尾英隆様には呼びかけ人としてご尽力頂き、広島での会は一層有意義のものとなりました。
当日はこの時期、特にご多忙の秋葉広島市長様や中川宝塚市長様始め、英語、ロシア語をはじめ朝鮮語、ポーランド語、ウクライナ語、中国語、イタリア語の７言語の翻訳者、北海道や沖縄からの参加者は１００名を超え、また新聞、テレビ、ラジオの取材陣も３０名以上となり、急遽会場を拡張していただきました。

会場では英語版『はだしのゲン』を参加者の皆様にお買い上げ頂き、中沢啓治さんが中央に減の顔を描いた色紙に参加者は思いおもいのメッセージを書いて、オリヅルを添えてオバマ米大統領＆ファミリーに届けることにしました。無事届いたかどうかに関しては今のところ定かではありませんが、確実に届く方法を採っていますので、いずれ判明しました時には皆様にご報告いたします。（風呂敷と和紙による包装の写真）�@

プロジェクト・ゲンは海外ゲストとしてウクライナの　ワシレンコ・ニーナミハイロブナさんとタイのチャットナコーン・オンカシングさんを招待しました。

海外ゲストプロフィール
チャトナコーン・オンカシングさん(Chatnakorn Ongkasing)　
タイ、バンコク在住の翻訳家。1998年、長崎の大学で英語の客員教授をしていた時「はだしのゲン」を知り、中沢氏に面会してタイ語翻訳の許可を得る。1999年〜2001年、中国国際放送局タイ語部に専門家として在職。同時期日本語部在職の坂東と知り合い、「プロジェクト・ゲン」を紹介される。帰国後、日本に留学経験のあるタマサート大学在学中のウォラジャラス・マンチュナコンさんの協力を得て、2007年「はだしのゲン」全10巻を翻訳完成させ、マティション社より出版。
　その後チャトナコーンさんは、ミャンマーに半年間留学し、仏教の研究と修行を深めた。
主な訳書：(長崎の鐘)「白旗の少女」「父親達の星条旗」「はだしのゲン」「沖縄戦」　

ヴァシレンコ・ニーナ・ミハイロヴナ（1936年生まれ）
ニーナさんはウクライナ･チェルノブイリの南西７５ｋｍの寒村、マカレヴィッチ村で2001年まで小学校の女教師をしていた。
1986年4月26日チェルノブイリの事故が勃発。5月になってようやく事故が恐ろしいものであることを知らされ、ニーナさんの村も深刻な被害を受けた。兵士、医者、放射線監視員、運転手、労働者達が次から次へ原子力発電所に送られ、民間人も動員された。トラックの運転手だった彼女の夫も軍の命令により召集された。彼の仕事は原子力発電所の消火作業にあたるヘリコプターの基地を建設するためのコンクリートブロックを運ぶことであった。汚染地区の中に入って荷下ろしのため8時間から10時間待機する日々が夏秋中続いた。同僚の多くは亡くなり、彼も2000年に肺がんで亡くなった。
彼女自身も心臓が悪く、長男は甲状腺異常、孫の一人は脳腫瘍。マカレビッチ村には誰一人として健康な人はいない。事故前６８０人だった住民は移住するか死亡するかで、現在は３９０人となり、小学校の存続も危ぶまれている。
事故のあった年、チェルノブイリの被曝者を救おうと日本の市民団体とウクライナの新聞社共同により｢mother　to　mother　｣というタイトルで日本とウクライナの母親による文通が企画された。107通の手紙が寄せられ、その中にニーナさんの手紙があった。「私達は原子力の被害を受けた不幸な姉妹です。」から始まる手紙の文通相手は金沢市在住の小学校教師東しげのさん。ここにニーナさんと東さんの８年にわたる担任の子供同士を巻き込んだ友情が育まれた。
当時浅妻はこの文通の翻訳支援をしており、ニーナさんの感性豊かな文章に幾度となく感動させられた。
2001年プロジェクト･ゲンはニーナさんにロシア語版『はだしのゲン』をプレゼントすると、彼女は再々ゲンについてコメントを寄越した。そしてとうとう！彼女はゲンをロシア語からウクライナ語に翻訳することになり、今回の来日となった。

以下の写真と説明文は加藤忠明さま提供

お知らせ
英語版９・１０巻の発売は１０月になります。予約注文していただいている方は今しばらくお待ち下さい。香港から入荷があり次第、お送りいたします。